【脚本・演出】
アガリスクエンターテイメント『新宿コントレックスVol.16』
2017年6月30日(金)〜7月1日(土)@新宿シアター・ミラクル
【出演】アガリスクエンターテイメント/アナログスイッチ/ストリーキング計画/笑の内閣
【予約】6月3日(土)よりこちらから

【脚本・演出】
アガリスクエンターテイメント『新宿コントレックスVol.17』
2017年7月28日(金)〜7月29日(土)@新宿シアター・ミラクル
【出演】アガリスクエンターテイメント/壱劇屋/小西耕一 ひとり芝居/日本のラジオ
【予約】6月30(金)より

【脚本提供】
ホットポットクッキングPresents『榊原さんは永遠に憂鬱なのかもしれない』
2017年7月26日(水)〜8月2日(水)@中野MOMO
【予約】こちら から

2013年12月31日

2013年を振り返る【今年の演劇鑑賞BEST3】

さて、誰に頼まれたわけでもないのに、今年生で観た演劇作品34本の中で好きだったものBEST3を挙げて、今さら感想書きます。
昨年は映画も同じくやったんですが、今年は映画はいいや。11本しか観てないし。

第3位 ki company『野球(再び)』
「全席スタンド席(立ち見席)」と謳い、客席をバラし、舞台も作らず、王子小劇場を極限まで素舞台で使って中で野球をやる芝居。「野球をやってる人達の物語」とか「野球部員の人間関係」とかじゃなくて、お客さんも交えてホントに劇場の中で野球をやる芝居。

途中休憩の間に役者がふらっと売り子したり、あたりまえにお客さんに話しかけたり、それでいてしれっと普通の演劇に戻っちゃったりする自由自在さが素敵。演劇公演ってこのくらい自由に(っていうと大仰だな)ラフにやっていいんだな、ってのを思い出させてくれて楽しかった。

そして、そんなフワッと楽しい演目の中で意外にもグッときたのが、いわゆる「演劇」なところ。中盤、チームを辞めようとする野球部員(高瀬健吉)を、普段は飄々としている監督(望月幸太郎)が説得するシーンがとても良かった。その少し前の休憩中、監督役の望月幸太郎氏はお客さんとも話すし、売り子をやるし、役を演じてない姿もカジュアルに見せてしまっている。だから何も「監督その人にしか見えない」ってわけじゃない。「役者が、台本で決められたセリフを、喋っている」それがわかっているのに(忘れてないのに)、その言葉に、その様に、感動しちゃう。これって純然たる演劇の魅力だよな、と思う。
そんな、ラフな雰囲気と、純演劇的な魅力が同居しているのがすごく楽しかった。

あと、カーテンコール時に滲み出る「楽しそうなカンパニー」感がすごかった。一緒に作品を作りたくなる。既に別で劇団やってない限り、入りたくなっちゃうよ、ここ。


第2位 小西耕一ひとり芝居『破滅志向』
俳優の小西耕一氏が、昨年からはじめた一人芝居シリーズの三作目。「小西耕一ひとり芝居」がユニット名のようなものなので、今回は実際には女優の菊池未来さんとの二人芝居。

作者であり出演者の本人の実体験をもとに、それをさらに発展させた物語を描いている作品で、かなり悲惨な話。小西氏演じる主人公のゲスっぷりも「ゲスの極み」ってこういうとき使うんじゃねぇのかな?なんだけど、まぁ面白いこと。

そしてなにより、この芝居を見て思ったのは「芝居が上手いってかっこいい…!」という点。二人がまぁ上手くて、「役者ってすげぇ」と馬鹿の感想みたいなのしか出てこなかった。
終演後、その日の全ての予定を投げ出して自分の作品の台本や演出を直そうと思ってノートを取り出した。


第1位 コーヒーカップオーケストラ『久保らの歩く道〜新たなる人生の旅立ち〜』
先日合同公演も一緒にやったし、何度も新宿コントレックスでご一緒した仲なので、どれだけ客観的に見れているかは別として。

2011年のコントレックスで知り合って以降はじめてみた長編作品の再演版。久保(前田昂一)、野島(宮本初)、岡本(後藤慧)の野球部仲間の三人が、成長し年老いて死んでいく様を、短いコントの連続のように描いていく青春グラフティ(なのか?)。
再演版である今回は、そこに野球部のマネージャーだった はるか(モリサキミキ)がより密接に絡んでいく話にリライトされている。

そして、その改変が最高だった。要するにこの作品って、劇団員(+ゲスト出演者)で行う、劇団員公演であるわけで。初演時は劇団員でなかったモリサキミキの加入が物語に反映されてて、知ってる人はグッときてしまう。のを、押し付けがましくなく、とてもサラッと馬鹿みたいにやってのけた。
終盤に岡本が死んで以降の、年に一回死んだ岡本も集まって飲み会をやる繰り返しのシーンが、初演では久保(前田昂一)、野島(宮本初)、岡本(後藤慧)の3人だったのに対して、今回の再演版では はるか(モリサキミキ)も加わっての4人に変更されている。
4人で、小芝居をやっては踊り、やっては踊り、をヒィヒィ言いながら繰り返す様が感動的だった。「劇団っていいな」と心の底から思ってしまう美しい光景だった。

あとは単純にコントとして、コメディとして本当に面白かった。コーヒーカップオーケストラの中で(って2011年のコント以降しか知らないけど)間違いなく一番笑える作品だし、まさかこの2013年に暗転明けの「…夢か」って台詞で笑わされるとは思ってもいなかった。

劇団員の去就とかを抜きにしても、終盤の久保のツッコミ「なに泣きながらお尻出してるんだよ!」こそが、コーヒーカップオーケストラを象徴している一言だった。

2013年夏シーズンに公演を打ちまくったコーヒーカップオーケストラは少しの間活動を休むようだけど、またいつか必ず再開して、そしてこの芝居を見せて欲しいと強く願っている。



posted by 冨坂 at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 各種レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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